日本ではじめてビスケットに関する記述が登場するのは、1855年。水戸藩士の医者・柴田方庵が書いた『方庵日録』です。
この頃の水戸藩はビスケットの保存性の高さに注目していて、なんとかその作り方を知りたいと思っていたよう。
そこで柴田方庵は、長崎周辺で外国人向けに限定して作られていたビスケットの作り方をオランダ人に教わりにゆきます。
1855年2月28日には、その秘密の作り方を手紙にし水戸藩に送った史実があり、『方庵日録』の中にも書き記されています。
また、ビスケットの語源はラテン語で「2度焼かれたもの」を意味するビス コクトゥス(bis coctus)。
この語源と柴田方庵の史実を考えあわせて、 2月28日は「ビスケットの日」と呼ばれるようになったのです。