創造的な商品づくりを
システムの力で支える。

学生時代は理工学部に所属し、数学を用いた在庫最適化に関する研究に取り組んだ。就職活動を進める中で、幅広い人々に影響を与える仕事に興味を持ち、老若男女に価値を届ける食品分野に魅力を感じるようになった。森永製菓のブランドサイトの作り込みや取り扱いブランドの多面性から「ブランドを大事にする姿勢」や「ブランド価値の多様さ」に惹かれ入社に至ったという。
歴史ある企業の、新たなる挑戦
私が所属するDX推進部は2021年に新設され、社内業務のデジタル化を進めることを主な役割としています。経営に関わるデータから、社員の日々の業務まで、デジタル化の対象は非常に幅広く、「有意義な時間活用を促すこと」そして「新たな価値を創出すること」が主なミッションです。森永製菓は歴史が長いがゆえに、商習慣や慣例に基づき、簡単にはデジタル化できない部分もあります。競合他社のみならず、全国的なデジタル活用の波に柔軟に対応するため、DX推進部には大きな期待が寄せられています。
私が所属する第2担当は、データやセキュリティに関連する業務を担っています。具体的には、売上や商品データの活用をよりスムーズかつ高度にするための分析ツールや商品画像管理システムの刷新、社員向け相互学習サイトの構築など、多岐にわたるプロジェクトに携わっています。これらのプロジェクトは、社内の新たなニーズや世の中の新たなデジタルソリューションから、業務に新たな価値を生み出し、デジタルの観点から競争優位性を高めることを目指しています。

背景を理解して、納得できるシステムを
新システムを導入する際には、既存の方法に慣れた方が抱く抵抗感や、部署ごと個人ごとに異なる細かい要望が挙がる難しさがあります。そこで欠かせないのが、丁寧なヒアリングです。現行の業務手順とその課題、新たにどのような機能を望むのかなどを要件として整理し、システム仕様を決定していきます。その中で私が意識しているのは、「要望の背景にあるもの」を意識して聞き込むことです。要望の背景にはどんな困りごとや実現したいことがあるのかを突き詰めていくことで、徐々に最適解といえるアイディアに近づけていくことができます。一方で、必ずしもシステムによる解決が正解ではない場合もあります。定式化できない複雑かつ柔軟な対応が求められる業務を無理にシステムに落とし込むと、他の機能への弊害につながり、本来の目的を果たせない中途半端なシステムとなることも考えられます。「目的」を見失わずに、システムで解決すべきかどうかを判断することが重要です。決して簡単なプロセスではありませんが、自分の仕事が「使いやすさ」や「新たな価値」を大勢の社員にもたらし、さらに「削減された時間」と「新たな価値」が企業のさらなる発展につながることに、醍醐味を感じます。

発展の余地を若手に託してくれる
他部署がそうであるように、私たちDX推進部の上司もまた、積極的に若手社員の挑戦を認め、後押ししてくれます。こうした環境は、当社がパイオニア精神を大切にする企業であると同時に、デジタル化を推進する余地を多く残している事実に真正面から向き合っているからではないでしょうか。今後は、生成AIを用いた業務変革など、より高度なデジタル推進が求められていくはずです。その前提に立つと、新しい取り組みに前向きで、若手に裁量を与えてもらえる現在の環境は、今後の森永製菓の発展に向けて現実的かつ不可欠なものだといえます。
部内には20代から50代まで幅広い年代の方がいますが、熱意のある若手や知識を蓄えたベテラン、そしてその間に現場を指揮する中堅層がおり、風通しの良い環境の中で仕事を進められています。今後は、さらなる業務効率化を進め、各部署の社員のよりクリエイティブな取り組みや挑戦の一助となることを目指していきたいです。さらにそのサポートとして、蓄積された社内外データの活用を積極的に推進していきたいです。

私が思う「就職先として見た際の、森永製菓の良いところ」
私は直接、商品に携わることはありませんが、森永製菓の一員として多くの人に愛されるブランドに関われていることはとても誇らしいです。また、デジタルに特化した企業ではないからこそ、若手でも裁量を持って様々な領域に取り組める点も魅力だといえます。大手のシステム会社であれば、「若手の間は大きなシステムの一部を担って」「徐々にシステムの上流に携わって」といった切り分けが定まっている場合が多いですが、当社では少人数のチームで一丸となって社内全体のデジタル化にあたるため、幅広い領域に携わることができます。自分の成果が会社全体の効率化や発展に直結する経験は、ほかでは得られない貴重なものです。