INTERVIEWS 03
営業本部 広域営業部
第一グループ

笑顔の仮説を、
森永製菓で実証する。

学生時代は教育学部で学び、小中高の教員免許を取得。教員を目指して、サッカー指導や臨海学校の引率などのボランティアやアルバイトに携わったが、「より幅広く人と関わって影響を与えたい」と考え、教員以外の進路を模索し始めた。そんな中で、全ての人に関わる要素である食というテーマに出会い、「人を笑顔にする価値」を多くの人々に届けている森永製菓に魅力を感じて入社を決めた。

お菓子で、課題を解決する

現在、私は広域営業部第1グループで、全国のコンビニエンスストアチェーンを主な得意先としています。部署の売上は200億円以上を数え、その影響力は非常に大きなものです。しかし、その役割は売上を作ることだけではありません。店舗の売り場を通じ、お得意先様が抱える課題を解決することが森永製菓の営業の仕事なのです。
たとえば、もし陳列している商品がコンビニのユーザーに適さないのであれば、販売データを分析してニーズに関する仮説を立て、首都圏や全国規模でのテストも重ねて、課題解決をもたらす商品設計と売り場の構成へと繋げていきます。コンビニに並ぶ商品のニーズは移り変わりが早いため、いかに一歩先の流行を掴めるかが重要になります。さらに、より良い売り場づくりに欠かせないのが、「意図を持った売り場」を設計することです。ただ漠然と商品を並べるのではなく、「噛むことでストレスを発散させたい」ならハイチュウを、「頭を冴えさせたい」のであればラムネをというように、お客様ごとに異なる潜在的なニーズを切り分け、売り場での商品価値を伝わりやすくすることが大切です。そうした企画・売り場提案に加えて、新商品を育成したり、既存商品の価値の伝え方を変えたりすることで、新たなロングセラー製品を生み出すことも営業の仕事の一つです。

多方面にわたる調整の果てに笑顔がある

営業の仕事の奥深さは、関係者との調整にあります。一例として、営業部の一部では、担当お得意先様専用商品の開発に携わる機会がありますが、一つの商品を形にするには、マーケティング部、研究所、生産本部、さらにはお得意先様のバイヤーとのコミュニケーションが不可欠です。その中で私たちは様々な調整を担います。たとえば、企画通りの品質で商品を作れるのかという技術的な調整。指定された納期で商品を製造できるかという生産ラインにおける調整。営業部内でも、商品によって当社にどんなメリットが生まれるのか、担当しているコンビニの種別や価格帯に適しているのか、数年先を見越した上での種まきとして価値を生み出せるのかといった視点まで含めた合意形成をしなくてはなりません。お客様の課題を解決する「価値ある商品」が店舗に並ぶまでには、そうした長い道のりがあるのです。いくつもの情報から立てた仮説と、商品実現までのあらゆる調整が上手く噛み合い、自分が携わった商品がお客様に受け入れられ、「おいしい」といった評価をSNSなどで目にしたときは本当に嬉しいものです。「人を笑顔にする価値を届けたい」という想いが実現できた瞬間は、ほかには代えがたいやりがいを感じられます。

新たな価値へ、舵を切る力

森永製菓のパイオニア精神は「120年以上の歴史で培われた価値を、現代のニーズに合わせて進化させる力」にあると感じています。財産、ブランド、知見、技術といったあらゆる価値を、スピード感と思い切りを持って現代にリサイズすること。その象徴的な例が当社の「ラムネ」です。かつては子ども向けのお菓子だったラムネを、ブドウ糖補給の機能性を軸に進化させ、受験生やビジネスマンに支持される商品へと変貌させた出発点には、お客様からの声がありました。しかし、そこで「子ども向けから大人向けへ」という軸へと戦略の舵を切る力が、森永製菓にはあるのだと思います。
そして、戦略に基づいた価値をお客様に伝えるのが私たち営業の役目です。お得意先様である小売店へ向けて「こういった意図を持つ売り場を作りたい」と提案し、受験などの季節に合わせて売り場にポップなどを設置する活動を地道に行ったからこそ、現在のような「ラムネ文化」が浸透していったのではないでしょうか。今後は、「買い物にきたけれど、何を買いたいかは定まっていない」といった漠然としたニーズを抱えるお客様に対し、「私はこれを買いに来たんだ」と気づきを与えられる売り場を提案できるようになりたいと思います。

私が思う「就職先として見た際の、森永製菓の良いところ」

私だけでなく、社員の皆さんが揃えて口にする森永製菓の良いところは「人の温かさ」です。そうした温かい雰囲気で仕事をしたい方にはぴったりな職場だと思います。また、菓子メーカーの枠を超えた多様な商品を取り扱っているところも魅力の一つです。菓子のみならず、ホットケーキやinゼリー、冷菓などの幅広い商材は、「課題解決のソリューションを生み出したい」と考える私にとって、武器となる手段の多さになっています。様々な商品と意図を持った売り場の構成を組み合わせれば、より多様な提案ができるようになり、お得意先様への提案のしやすさにもつながっていくはずです。