積み重ねた熱意が、
海外市場に繋がっている。

学生時代はスポーツウエルネス学科に所属し、スポーツを通じたライフスタイルの構築を学ぶ。在学中には水泳サークルを立ち上げ、5人から始めたサークルを60人規模へと成長させた。森永製菓のインターンシップに参加した際に感じた、「一人ひとりの意見を聞いて、前に進む姿勢」に惹かれ、さらにinゼリーの「前向きに生きる全ての人々を応援する」というコンセプトにも深く共感し、入社を決意した。
世界中に笑顔をつくるために
私が所属する海外事業本部は、「森永製菓の商品を世界中に届けて、世界の人々の笑顔をつくる」という使命のもと、HI-CHEWを軸としたグローバル市場の開拓や、現地法人のサポートを行っています。日本では多くの方に知られている森永製菓ですが、グローバル市場で勝負するには、商品として優れているだけでなく、その国の法規制への適合や適切な販売価格の設定、現地代理店との交渉など様々な工程をクリアする必要があります。また、私たちが目指すのは「日本のお菓子ではなく、現地のお菓子として根付くこと」です。どのように受け入れられるのかが予測し辛い海外を舞台に、現地のお菓子メーカーを競合相手として売上を作っていく、非常にチャレンジングな部門だといえます。
その中で、私は中国や台湾などの東アジア圏の担当として、第2のHI-CHEWとなる商品の育成をしたり、最適な物流によって現地法人をサポートしたりなど、様々な取り組みを行っています。最近では、台湾でアイスボックスがお酒の割材として注目を集め、ライブイベントやスポーツ会場といった新しいシーンでの訴求に成功しました。このように、市場に根付かせるための戦略を現地の特性や消費者の声に基づいて練り上げることが私たちの仕事です。

異国においても、森永製菓であり続ける
海外事業では、言葉や文化、ビジネス慣習の違いが常に課題となります。日本では当たり前の商習慣が海外では通用しないことが多く、代理店との意思疎通にも苦労します。私たちは、単に売価を下げてプロモーションを行うことで販売数を増やすのではなく、「森永製菓だからこそ提供できる価値」によって海外の競合他社と差別化を図りたいという考えがありますが、そうしたブランド訴求は工数が増えることになり、嫌がられるケースも少なくありません。現地の状況をよく知っている彼らを通じ、当社の伝えたい価値を正しく海外市場に伝えることは簡単ではないのです。それでも、粘り強く想いを伝えることで成果が出るケースもあります。例えば、日本で「受験生のお供」として定着してきたラムネを、現地の学問の神様と結び付けてプロモーションしたいと相談した際は、現地に足を運び直接私たちの熱意を伝えることで、「すぐにやろう」と話が進みました。こうしたやりとりを重ねて、まだ森永製菓の名前が浸透していない市場に小さな可能性が生まれたとき、私は大きなやりがいを感じます。

失敗の種から、価値の花が咲く
森永製菓のパイオニア精神は、「挑戦」と「不撓不屈の精神」に根ざしています。当社の海外市場での成功例はいくつもありますが、その裏には数え切れないほどの失敗がありますし、最初に思い描いた通りに進んだプロジェクトはほとんどありません。それでも、諦めることなく種を蒔いて取り組んでいかなければ、花が咲くことはありえないのです。
当社の創業者の想いに、「世界の五大製菓会社の一つになる」というものがあります。それを実現するには、第2、第3のHI-CHEWとして、inゼリーや冷菓などの様々な商品の可能性を探り続ける必要があります。
中でも、私が今後の可能性を感じているのが冷菓商品です。台湾での成功事例はあるものの、まだ展開をしている国は限られている一方で、インバウンドで来日したお客様からは「森永製菓のアイスはおいしい」という声も多くいただいています。様々な角度から得た情報を集め、それらをグローバル市場にぶつけていくことで、次なる挑戦に活かしていきたいと思います。

私が思う「就職先として見た際の、森永製菓の良いところ」
「森永製菓は、人の良さが溢れている」とよく思います。就職活動の時から感じていましたが、社員一人ひとりを尊重し、上司の方も深く耳を傾け、自分のやりたいことを応援してくれる会社です。さらに近年では、社内公募制度の運用が活発になっており、挑戦したいという想いをさらに受け止めてくれる体制に進化しつつあります。それは「人を尊重する」という当社に昔からある風土が、制度として具体化したものなのかもしれません。失敗しても引きずり過ぎることなく、また前を向いていける方にはぴったりの職場です。答えのない海外市場での挑戦のように、失敗の先で新たな価値を見つけられる方と働けることを楽しみにしています。