INTERVIEWS 09
生産本部 鶴見工場
生産管理グループ 製造第1グループ
担当リーダー

夢と商品を、挑戦で繋ぐ。

学生時代は、機械工学科で溶接や鋳造、設計といった基礎を修める傍ら、「シリカエアロゲル」という断熱材の実用化に関する研究にも取り組んだ。元々、食に関心があったこともあり、学んだことと興味を両立できる仕事として食品業界を進路に定める。昔から親しんだお菓子を作っていたこと、そして「人生の半分を占める仕事は楽しく過ごしたい」という想いから、「おいしく、たのしく、すこやかに」をコーポレートメッセージに掲げる森永製菓を志望した。

生産管理は企画を実現する窓口

私は鶴見工場にある生産管理グループに所属しています。役割としては、新商品の立ち上げや既存商品の規格変更の際に、研究所や本社と製造グループをつなぐパイプ役です。所属する第1グループは、ハイチュウとビスケット商品に関わる部署で、私はグループリーダーを務めています。主な業務は、大きく分けて「工程・製品設計」と「標準維持管理」の2つです。まず新たな商品の企画が立ち上がった際に、それを既存の製造ラインにどのように適用できるかを検討します。設備や部品の追加が求められる場合は、設備グループと相談しながら設備投資を実施。無事にラインが稼働を始めた後は、設計時に決めた原価率が維持されているかを定期的に確認し、乖離が起きている場合には原因を追及して改善活動にあたります。工場内の業務は一部を外部委託しているため、森永製菓が求める品質に達しているかを常にチェックして管理・フォローを行います。また、リーダーとして全体のマネジメントや育成も担当しており、若手社員に「こういう視点で見るといいよ」と経験を踏まえた指導を行い、認識をすり合わせることも大切な役割です。

移りゆく環境の中で、理想にアジャストする

私たちの仕事は、商品の品質や原価を維持しつつ、変化する環境やニーズに適応しなければなりません。季節ごとに気温や湿度が変わるだけでもお菓子の物性は大きく変動しますし、水分値や粘性が偏ることで製造工程がスムーズにいかなくなることもあります。また、ニーズの移り変わりが早い現代においては、企画が立ち上がってから販売するまでの期間を、できるだけ短く調整していくことが求められます。生産管理部門でコントロールできる範囲を超える場合には、企画部に相談をして企画から再調整しなければなりません。
また、品質を満たした上で、設定された原価率と実際の原価率の乖離を最小限に収める生産管理の仕事は、最終的な会社の利益に直結します。様々な関係者と話し合いを重ね、品質・価格・納期・開発速度・人員・投資額など様々な観点を踏まえて客観的な視点から実現可能性を突き詰め、最終的に理想的な数値を導き出せたときにこの仕事のやりがいを感じることができます。

挑戦したからこそ、今の森永製菓がある

森永製菓の仕事を通じて感じるのは、「何事にも挑戦していこう」という姿勢です。「日本に西洋菓子を普及させる」という想いからミルクキャラメルの製造を始めた創業者の想いをそのままに、チョコレートの一貫製造を日本で初めて行うなど、常にパイオニアスピリットを持ち続けてきた歴史があります。それは現在の工場でも同じで、新しいものづくりの品質を維持するために、全員が妥協することなく愚直に現場の改善と向き合い、「何が悪かったのか」を突き詰めています。
これまでにないものを形にする私たちの仕事は、もちろん失敗もあります。しかし、「とにかくやってみよう」という姿勢でグループのメンバーが意見を出し合い、企画に沿った商品作りを進めています。また、私自身の育成方針としても「まずは挑戦してみる」という考えのもと、メンバーの意見を尊重することを心がけています。目的から大きく逸れる場合には指導・アドバイスをしますが、私も常に100パーセントの正解を持っているわけではありません。「やってみないと分からない」は、新商品の開発において往々にしてあることなのです。ただ教えるのではなく、メンバーたちからも学びながら、今後も挑戦を続けていければと思います。

私が思う「就職先として見た際の、森永製菓の良いところ」

就職活動に際しては、福利厚生など待遇面も気になると思います。その点、当社は非常に充実しているといえるでしょう。勤務体系はフレックスやテレワークなどが用意されており、工場の生産管理部門であっても利用することができます。また、多くの人に愛される数々のブランドに携われることも、当社ならではの魅力です。ハイチュウやチョコボール、inゼリーといった誰もが知る商品に関わり、それらの商品がお客様のみならず、トップアスリートを支えることもある。そうした誇りを持って働けることも、当社の仕事で感じられるやりがいです。