食べ物から摂取された糖質は、消化吸収を通して最終的には「ブドウ糖」などに分解され、エネルギー源として利用されます。ブドウ糖は、短い時間で分解吸収されるため、激しい運動で消耗した時や血糖値が低くなり過ぎた際に、素早くエネルギーを補給し血糖値を上げるのに適しています。

<注意>
ブドウ糖アカデミーの内容は健康な成人における研究結果です。血糖値や体脂肪が気になる方、未成年や高齢の方、認知機能に障害をもつ方などにただちにあてはめることはできないと考えています。
また、ブドウ糖をとる量が増えるほど認知機能がより高まる事を示したものではありません。
ブドウ糖の摂取は、バランスの良い食生活とともに、炭水化物摂取量などを考えてとることが大切です。

・厚生労働省　e-ヘルスネット「ブドウ糖」
【参照】 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-030.html https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-030.html

ブドウ糖含有ゼリー飲料を認知機能テスト前に摂取することによって認知機能が改善されるかヒト試験により検証しました。

20～39歳の健康な男女16名(統計解析人数は両群各12名)を対象に、朝食を抜いた状態でブドウ糖30gを含有するラムネ風味ゼリー飲料（ブドウ糖含有ゼリー飲料）、およびブドウ糖を抜いたラムネ風味ゼリー飲料（プラセボゼリー飲料）を日を変えて摂取してもらい、15分後に認知機能を測定するコンピューターテストを実施しました。

その結果、ブドウ糖含有ゼリー飲料の摂取は、プラセボゼリー飲料の摂取と比較し認知機能の一部である「実行機能」と「運動速度」の標準化スコアが有意に改善されました（図）。このことから、ブドウ糖含有ゼリー飲料を摂取すると、一時的に認知機能が改善すると考えられました。

・瀬戸口裕子ら.薬理と治療JPT.48(7),1219 (2020)
【参照】 https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file5fdff37b1f7d1.pdf https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file5fdff37b1f7d1.pdf

ブドウ糖が多く含まれるラムネ菓子を摂取する事によって、短期の認知機能、課題処理能力や注意力などにどのような影響が及ぶのかについて、ヒト試験により検証を行いました。

健康な男女15名(統計解析人数は両群各14名)を対象に、ブドウ糖90％を含むラムネ菓子29g、またはブドウ糖を血糖値が変化しない甘味料に置き換え風味を近づけた錠菓（プラセボ錠菓）を29g摂取してもらい、30分後に認知機能を測定するコンピュータテストを実施しました。

この結果、ラムネ菓子の単回摂取により、認知機能の一部である「ワーキングメモリー」と「持続的注意力」のスコアがプラセボ錠菓摂取と比較して有意に改善されました（図）。また、他の評価項目においてはラムネ菓子群とプラセボ錠菓群で有意な差は認められませんでした。このことから、ラムネ菓子の単回摂取は、認知機能を一時的に改善すると考えられました。

・稲垣宏之ら.薬理と治療JPT.48(4),599(2020)
【参照】 https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file5fc5b393b7693.pdf https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file5fc5b393b7693.pdf