「inゼリー GAME BOOSTER」の主成分「ビタミンA」を解説 前編
2020/03/11
コラムゲームを楽しむ人、本格的にeスポーツへ取り組む人に向けて販売されている「inゼリー GAME BOOSTER」の主成分である「ビタミンA」に関する解説の後編になります。
後編では、ビタミンAとゲーマーが良く陥る目の不調「ドライアイ」の関連性を紹介していきたいと思います。
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→「inゼリー GAME BOOSTER」の主成分「ビタミンA」を解説 前編
ビタミンAが関係するといわれる目の不調として、ドライアイが挙げられます。
よく目の乾きを訴えるときにドライアイと表現する人がいますが、ドライアイは単に目が乾きやすいことを指すのではありません。
ドライアイの研究促進や治療の向上を目的に活動するドライアイ研究会によれば、ドライアイは「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」と定義されています。
つまり、ドライアイは病気であり、かいつまんで言うとドライアイは、涙の力が全体的に低下している状態です。実は、涙にはピント調節機能や眼の表面に栄養を運ぶなど多岐に渡る役割があるのです。
涙不足による視機能の低下は、当然ながらeスポーツにおいてもパフォーマンスの低下に直結するでしょう。
とくにゲームをしている状況というのは、目の乾きが進行しやすいと推測できます。
「VDT作業とドライアイの関係性」によれば、平常時のまばたきの回数は1分間に約20回ですが、読書時で約9回、デジタル機器の使用時には約5回にまで減少するといいます。
また、ドライアイ研究会と参天製薬株式会社の共同研究で2011年に実施された大規模疫学調査「Osaka Study」によれば、オフィスワーカーの約60%がドライアイ、またはその疑いがあるという結果が出ています。
→https://kyodonewsprwire.jp/release/201403249281
いずれも直接的にゲーム中の目の状態について調査したものではありませんが、ディスプレイに向かう状況に差異はありません。
むしろ一瞬の駆け引きが勝敗を分けるeスポーツであれば、よりまばたきの回数が減少する可能性は高いといえるでしょう。
類推するに、ゲーマーの多くはドライアイ、またはその疑いがあるといえそうです。
ドライアイの原因はライフスタイルや環境要因など様々ですが、ビタミンAの粘膜の正常に保持する作用が有効であるといわれています。
ビタミンAを摂っていれば必ずドライアイの改善や予防に役立つというわけではありませんが、目の健康、ひいてはeスポーツにおけるパフォーマンスの維持のためには欠かせない栄養素といえるでしょう。
トレーニングラボでは、こうした不調を改善および防ぐために、とくに栄養管理を怠りがちなeスポーツ選手への栄養指導も行っています。
著者・砂拭
編集・山上(トレーニングラボ 管理栄養士)