サステナブルなお仕事No.53

森永製菓もりながせいか・マーケティング本部
健康マーケティング部
ゼリーカテゴリーマネジャー

榎本えのもと浩二こうじさん

森永製菓もりながせいか・マーケティング本部
健康マーケティング部 ゼリーカテゴリーマネジャー

榎本えのもと浩二こうじさん

心も体も環境も健康にしたい!
inゼリー(インゼリー)の挑戦
森永製菓はお菓子だけではなく、健康をサポートする商品もたくさん作っているんだ。その代表が、って飲むパウチタイプのゼリー飲料で、手軽に栄養補給ほきゅうができる「inゼリー」。飲む人の心や体だけではなく、環境かんきょうも大切にするため、容器ようきのリサイクルなどを進め、あるスポーツを広めているんだって。社員の榎本さんに聞いてみたよ。
Q1.
どんなお仕事クエッ?
inゼリーの商品の開発、およびinゼリーの魅力みりょくを伝えるための広告こうこくやキャンペーンなどを考えて実行しています。2021年から取り組んでいるのが、飲み終えた後の容器を回収かいしゅうして、別のものに生まれ変わらせる「inゼリーリサイクルプログラム」です。

inゼリーはいつでもどこでも手軽に栄養がとれるという特長から、プラスチックゴミの発生と密接みっせつに関係すると、わたしたちは考えています。たくさん飲んでもらった後は、容器を回収して少しでもゴミをらし、リサイクルを進めたいと考えました。

もうひとつ、近年力を入れているのが、「プロギング」です。プロギングとは、ゴミを拾いながらジョギングをする新しいスポーツです。北欧ほくおうのスウェーデンで生まれたそうです。

運動することで体の健康に良い、一緒いっしょに走る人とのコミュニケーションが生まれることで心の健康にも良い、ゴミを拾うことで環境にも良い。やってみたらとても気持ちが良かったんです。森永製菓が目指す「心・体・環境の健康」にもぴったり。プロスポーツチームや自治体と連携れんけいして行うほか、毎年秋にイベントを開催かいさいしており、少しずつ輪が広がっています。

2024年には、回収した容器のキャップを材料に使ってトングを作成。回収ボックスを設置せっちしてくれている学校や施設しせつおくり、プロギングのイベントでも活用しています。
毎年10月に開催しているイベント「森永製菓inゼリー プレゼンツ エンジョイプロギング」は一般(いっぱん)の人も参加できる。2024年には全国5ヵ所で開かれ、合計の参加者は数百人規模(きぼ)になった。
毎年10月に開催しているイベント「森永製菓inゼリー プレゼンツ エンジョイプロギング」は一般いっぱんの人も参加できる。2024年には全国5ヵ所で開かれ、合計の参加者は数百人規模きぼになった。
inゼリーのキャップを使って作成したトング。グリップ部分にinゼリーのキャップを10%配合した100%再生(さいせい)原料を使っている。回収ボックスの設置に協力してくれた学校や施設などへ順次、寄贈(きぞう)している
inゼリーのキャップを使って作成したトング。グリップ部分にinゼリーのキャップを10%配合した100%再生さいせい原料を使っている。回収ボックスの設置に協力してくれた学校や施設などへ順次、寄贈きぞうしている。
「inゼリーリサイクルプログラム」では他のブランドのゼリー飲料容器も回収している。2021 年から2025年2月までに約1,208kgが集まった。回収された容器はプラスチックとアルミに分け、プラスチックを新しいものに生まれ変わらせる。また、inゼリーでは、包装(ほうそう)材料のプラスチック使用量を2030年度までに25%削減※するという目標を掲(かか)げ、リニューアル時に材料の見直しも進めている。※原単位/2019年度比(ひ)。バイオマスプラスチック(植物由来のプラスチック)への置きかえを含(ふく)む。
「inゼリーリサイクルプログラム」では他のブランドのゼリー飲料容器も回収している。2021 年から2025年2月までに約1,208kgが集まった。回収された容器はプラスチックとアルミに分け、プラスチックを新しいものに生まれ変わらせる。また、inゼリーでは、包装ほうそう材料のプラスチック使用量を2030年度までに25%削減するという目標をかかげ、リニューアル時に材料の見直しも進めている。
※原単位/2019年度。バイオマスプラスチック(植物由来のプラスチック)への置きかえをふくむ。
Q2.
なぜ、そのお仕事を選んだクエッ?
スポーツが好きで健康に関心があり、大学でも健康について学びました。森永製菓の理念は「おいしく、たのしく、すこやかに」。日本の子どもたちにおいしくて栄養のあるお菓子をとどけたいという思いから創業そうぎょうし、健康に関してものすごく早くから、真剣しんけんに取り組んでいます。それを知っていたので、この会社なら多くの人の健康に貢献こうけんし、笑顔を増やせるのではと考えました。
ゴミを拾いながらジョギングするプロギングに、決まったスタイルはない。ゴミ袋(ぶくろ)を持つ人、トングで拾う人などさまざま。ペースや距離(きょり)もそれぞれで、子どもから高齢(こうれい)者まで、だれでも無理なく参加できる。
ゴミを拾いながらジョギングするプロギングに、決まったスタイルはない。ゴミぶくろを持つ人、トングで拾う人などさまざま。ペースや距離きょりもそれぞれで、子どもから高齢こうれい者まで、だれでも無理なく参加できる。
Q3.
仕事で苦労したこと、感動したことは何クエッ?
大変だったのはコロナでのこと。inゼリーはスポーツをしているときや移動いどう中など、何か行動しているアクティブな場面でよく飲まれてきました。それが外出できなくなったことで、売り上げが前年の半分以下に落ちこんだんです。担当になったばかりでしたが、とてもつらかったです。

でも、そんな中でinゼリーの価値かちを見直し、アクティブな場面以外でも役立つことに気づけました。それを伝え始めたらいろいろな場面で飲んでもらえるようになり、おかげさまで今では売り上げもコロナ禍前を上回っています。

「体調不良のときも飲みやすい」「小腹こばらがすいたときの間食にぴったり」「仕事や勉強に集中したいときに助かる」……。こうしたお客さまの声などから、本当にいろいろな場面で役立っていると実感できて、感動します。苦労があったからこそ、たくさんの人によろこんでもらえることが一層いっそううれしく感じます。
子どもたちは環境への関心が高く、部活動などでinゼリーを飲む機会が多いことから、回収ボックスは協力してくれる学校などに設置。
子どもたちは環境への関心が高く、部活動などでinゼリーを飲む機会が多いことから、回収ボックスは協力してくれる学校などに設置。
その他、スポーツ施設や公共施設などにも広げている。ボックス設置に協力してくれた学校には順次、トングを寄贈している。
その他、スポーツ施設や公共施設などにも広げている。ボックス設置に協力してくれた学校には順次、トングを寄贈している。
Q4.
どんな子どもだったクエッ?
スポーツが大好きで、活発な子でした。小さいころは水泳や野球、中学と高校では陸上競技きょうぎをやっていました。得意とくい科目はもちろん体育です。

外で友だちと遊ぶことが多かったのですが、ときどき部屋で1人、野球のボードゲームをすることもありました。本来は2人以上で遊ぶゲームを1人でしていたので、親には「ちょっと変わった子だ」と思われていたようです(笑)。

おまけ付きのお菓子をよく買っていて、プラモデルつきのチョコスナックが好きでした。他にもチョコボールやキャラメル、ビスケットなど、森永製菓のお菓子をよく食べていました。
Q5.
未来の大人たちへ
「楽しむこと」を大事にしてください。どんなときでも楽しむクセがつくと、大変なことがあっても笑顔で乗りこえられるようになると思います。だから自分の好きなことを見つけて、とことん楽しんでほしいです。

また、興味きょうみを持ったら動いてください。携帯電話で検索けんさくするだけではなく、実際じっさいに見たり聞いたりさわったりしてほしい。映像えいぞう画像がぞうでは分からないことを知ることができます。コンピューターやAI(人工知能じんこうちのう)ではられない想像そうぞう力が身につけば、人の気持ちがわかる人間になれるのではないでしょうか。
プロフィール
千葉県生まれ。大学で健康科学を学び、2000年に森永製菓に入社。お菓子の営業えいぎょう、ココアや甘酒あまざけのマーケティング担当などをて、2020年、健康マーケティング部へ。inゼリーの担当になる。
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