森永製菓・マーケティング本部
健康マーケティング部
ゼリーカテゴリーマネジャー
榎本浩二さん
森永製菓・マーケティング本部
健康マーケティング部 ゼリーカテゴリーマネジャー
榎本浩二さん
心も体も環境も健康にしたい!
inゼリー(インゼリー)の挑戦
森永製菓はお菓子だけではなく、健康をサポートする商品もたくさん作っているんだ。その代表が、吸って飲むパウチタイプのゼリー飲料で、手軽に栄養補給ができる「inゼリー」。飲む人の心や体だけではなく、環境も大切にするため、容器のリサイクルなどを進め、あるスポーツを広めているんだって。社員の榎本さんに聞いてみたよ。
inゼリーの商品の開発、およびinゼリーの魅力を伝えるための広告やキャンペーンなどを考えて実行しています。2021年から取り組んでいるのが、飲み終えた後の容器を回収して、別のものに生まれ変わらせる「inゼリーリサイクルプログラム」です。
inゼリーはいつでもどこでも手軽に栄養がとれるという特長から、プラスチックゴミの発生と密接に関係すると、わたしたちは考えています。たくさん飲んでもらった後は、容器を回収して少しでもゴミを減らし、リサイクルを進めたいと考えました。
もうひとつ、近年力を入れているのが、「プロギング」です。プロギングとは、ゴミを拾いながらジョギングをする新しいスポーツです。北欧のスウェーデンで生まれたそうです。
運動することで体の健康に良い、一緒に走る人とのコミュニケーションが生まれることで心の健康にも良い、ゴミを拾うことで環境にも良い。やってみたらとても気持ちが良かったんです。森永製菓が目指す「心・体・環境の健康」にもぴったり。プロスポーツチームや自治体と連携して行うほか、毎年秋にイベントを開催しており、少しずつ輪が広がっています。
2024年には、回収した容器のキャップを材料に使ってトングを作成。回収ボックスを設置してくれている学校や施設に贈り、プロギングのイベントでも活用しています。
毎年10月に開催しているイベント「森永製菓inゼリー プレゼンツ エンジョイプロギング」は一般の人も参加できる。2024年には全国5ヵ所で開かれ、合計の参加者は数百人規模になった。
inゼリーのキャップを使って作成したトング。グリップ部分にinゼリーのキャップを10%配合した100%再生原料を使っている。回収ボックスの設置に協力してくれた学校や施設などへ順次、寄贈している。
「inゼリーリサイクルプログラム」では他のブランドのゼリー飲料容器も回収している。2021 年から2025年2月までに約1,208kgが集まった。回収された容器はプラスチックとアルミに分け、プラスチックを新しいものに生まれ変わらせる。また、inゼリーでは、包装材料のプラスチック使用量を2030年度までに25%削減※するという目標を掲げ、リニューアル時に材料の見直しも進めている。
※原単位/2019年度比。バイオマスプラスチック(植物由来のプラスチック)への置きかえを含む。
スポーツが好きで健康に関心があり、大学でも健康について学びました。森永製菓の理念は「おいしく、たのしく、すこやかに」。日本の子どもたちにおいしくて栄養のあるお菓子を届けたいという思いから創業し、健康に関してものすごく早くから、真剣に取り組んでいます。それを知っていたので、この会社なら多くの人の健康に貢献し、笑顔を増やせるのではと考えました。
ゴミを拾いながらジョギングするプロギングに、決まったスタイルはない。ゴミ袋を持つ人、トングで拾う人などさまざま。ペースや距離もそれぞれで、子どもから高齢者まで、だれでも無理なく参加できる。
Q3.
仕事で苦労したこと、感動したことは何クエッ?
大変だったのはコロナ禍でのこと。inゼリーはスポーツをしているときや移動中など、何か行動しているアクティブな場面でよく飲まれてきました。それが外出できなくなったことで、売り上げが前年の半分以下に落ちこんだんです。担当になったばかりでしたが、とてもつらかったです。
でも、そんな中でinゼリーの価値を見直し、アクティブな場面以外でも役立つことに気づけました。それを伝え始めたらいろいろな場面で飲んでもらえるようになり、おかげさまで今では売り上げもコロナ禍前を上回っています。
「体調不良のときも飲みやすい」「小腹がすいたときの間食にぴったり」「仕事や勉強に集中したいときに助かる」……。こうしたお客さまの声などから、本当にいろいろな場面で役立っていると実感できて、感動します。苦労があったからこそ、たくさんの人によろこんでもらえることが一層うれしく感じます。
子どもたちは環境への関心が高く、部活動などでinゼリーを飲む機会が多いことから、回収ボックスは協力してくれる学校などに設置。
その他、スポーツ施設や公共施設などにも広げている。ボックス設置に協力してくれた学校には順次、トングを寄贈している。
スポーツが大好きで、活発な子でした。小さいころは水泳や野球、中学と高校では陸上競技をやっていました。得意科目はもちろん体育です。
外で友だちと遊ぶことが多かったのですが、ときどき部屋で1人、野球のボードゲームをすることもありました。本来は2人以上で遊ぶゲームを1人でしていたので、親には「ちょっと変わった子だ」と思われていたようです(笑)。
おまけ付きのお菓子をよく買っていて、プラモデルつきのチョコスナックが好きでした。他にもチョコボールやキャラメル、ビスケットなど、森永製菓のお菓子をよく食べていました。
「楽しむこと」を大事にしてください。どんなときでも楽しむクセがつくと、大変なことがあっても笑顔で乗りこえられるようになると思います。だから自分の好きなことを見つけて、とことん楽しんでほしいです。
また、興味を持ったら動いてください。携帯電話で検索するだけではなく、実際に見たり聞いたりさわったりしてほしい。映像や画像では分からないことを知ることができます。コンピューターやAI(人工知能)では得られない想像力が身につけば、人の気持ちがわかる人間になれるのではないでしょうか。
プロフィール
千葉県生まれ。大学で健康科学を学び、2000年に森永製菓に入社。お菓子の営業、ココアや甘酒のマーケティング担当などを経て、2020年、健康マーケティング部へ。inゼリーの担当になる。