日本で初めて飲んだ勇気のある人は誰?
答:伊達政宗の家臣 支倉六衛門常長
日本人とチョコレートの関係を歴史的にさかのぼると江戸時代初期に至ります。
一説によると、1617年伊達政宗の家臣、支倉六右衛門常長が通商条約締結のためにメキシコへ立ち寄った時、ビスケット・パン・コーヒー・コンペイトウ・カラメルなどの菓子とともに、薬用としてのチョコレートを味わったのが最初だと言われています。
次に古い記録としては、1797年(寛政9年)に記された長崎丸山の遊女の「貰い品目録」に「コォヒ豆1箱、チョクラート」という言葉が出てきます。おそらく、こうした遊女たちはオランダ人あたりから、当時としては高級品であったチョコレートを頂戴して飲んだのだろうと考えられます。
江戸時代に日本に入ってきたチョコレートは菓子というより薬用として考えられていました。当時の医書では「人の睡眠を制し、心を明らかにして思想を敏捷にするとともに疲労を回復する」などとほめちぎっています。
そして、チョコレートを一番最初に食べた日本人の中で、もっとも信頼のおける記録は、1873年(明治6年)の岩倉具視一行の欧米視察の時です。一行は「銀紙に包み、表に石版の彩画などを張りて其(それ)美を為す。極上品の菓子なり。比の菓子は人の血液に滋養を与え、精神を補う効あり」と公表しています。これが正式な文献に現れた日本最初のチョコレートということになります。
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