イギリスで繰り広げられた
チョコレートvs●●の戦い

答:コーヒー

16世紀のイギリス、エリザベス1世の時代には飲み物といえばビールしかありませんでした。あのシェークスピアも行きつけの酒場で飲むのは決まってビールだったそうです。ところがヨーロッパの宮廷を中心に広がっていたチョコレートとともに、コーヒーや紅茶もヨーロッパに伝わりました。1650年にはロンドンで初めてコーヒーハウスが登場し、また1656年にはフランス人がイギリスにチョコレートハウスを開店。続いてティーハウスも登場しました。
こうした新しい飲み物は大いにもてはやされ、それぞれのハウスはあっという間にイギリスに広がり、のちに政治クラブや芸術家たちのサロンとして発展してゆきました。
イギリスでもコーヒーに比べチョコレートは高価なものでした。当時1ポンド(約454g)のコーヒーが7シリングだったのに比べてチョコレートは10~15シリングだったと言われています。ただ、イギリスがほかのヨーロッパ諸国と違ったのは、裕福であれば貴族ではない市民でもチョコレートを楽しむことができたことです。

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