チョコレートの大ファンだった文豪は?
答:ゲーテ
19世紀の中頃にようやく登場した板チョコは、口の中でトロリと溶けるなめらかさとほろ苦さでたちまちヨーロッパの人気者になりました。この板チョコ登場に関して、かの文豪ゲーテに面白い話があります。ゲーテは大のチョコレートファンで、片時もチョコレートを手離したことがないと言われています。旅行をするときもチョコレートと愛用のポットをたずさえて日夜飲んでいたほどです。その彼も板チョコが現れてからは、どうやら板チョコのファンになっていたようです。若い愛人ウルリケ嬢にチョコレートを贈ったとき、次のような注意を添えています。
「このチョコレートは飲み物にしないで、おいしいお菓子として召し上がれ」と。
アメリカではココアは「ホットチョコレート」といい、フランスでココアを飲みたかったら「ショコラ」と注文しなければなりません。ゲーテの話もこの辺のことが分かると、なぜあのような注意を添えたのか納得できます。