森永ミルクキャラメル開発よもやま話

森永の創業期に発売されたキャラメルが、「森永ミルクキャラメル」として皆様にご愛顧いただけるようになる
現代までのあゆみを連載の形でご紹介していきます。

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  • 第二話
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  • 第五話
  • 第六話

第一話(1899年〜1908年)

創始者森永太一郎は、米国で習得した製法で1899年にキャラメルの販売を開始しました。
顧客は横浜の外国人や福澤諭吉など海外からの帰国者。
バターやミルクを多量に用いていたため、一般的な日本人にとっては乳くさく味が濃厚すぎるものでした。
また米国産の原料との品質の違い、多湿の気候によって、短期間でべとべとに溶けてきたり、
糖化して口当たりがざくざくなったりするなど、品質の保持性も高くありませんでした。
製法の改良を重ねても根本的な解決はできず、衛生への配慮もあり、ひと粒ひと粒、
ワックスペーパーで包み、それを10ポンド缶に入れて1粒5厘でバラ売りするという状態が続きました。
1908年7月、そのバラ売りのキャラメルを持ち運びに便利な
ポケット用の容器に入れては、というアイディアから、
美しいブリキ印刷小缶(10銭)を発売。しかし容器代によって、
中身のキャラメル粒数からするとバラ売りの倍の値段という、
より高価な商品になったため、なかなか普及しませんでした。
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