第一話(1899年〜1908年)
創始者森永太一郎は、米国で習得した製法で1899年にキャラメルの販売を開始しました。 顧客は横浜の外国人や福澤諭吉など海外からの帰国者。 バターやミルクを多量に用いていたため、一般的な日本人にとっては乳くさく味が濃厚すぎるものでした。 また米国産の原料との品質の違い、多湿の気候によって、短期間でべとべとに溶けてきたり、 糖化して口当たりがざくざくなったりするなど、品質の保持性も高くありませんでした。 製法の改良を重ねても根本的な解決はできず、衛生への配慮もあり、ひと粒ひと粒、 ワックスペーパーで包み、それを10ポンド缶に入れて1粒5厘でバラ売りするという状態が続きました。 |
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