森永ミルクキャラメル開発よもやま話

森永の創業期に発売されたキャラメルが、「森永ミルクキャラメル」として皆様にご愛顧いただけるようになる
現代までのあゆみを連載の形でご紹介していきます。

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第二話(1909年〜1914年)

しかし、「携帯用容器入りキャラメル」はキャラメルの飛躍的普及の決め手であるとの考えから、ブリキ印刷缶に変わる新たな容器の工夫が進められました。当初は紙箱入りの案が検討され、材質、様式などさまざまな研究が行われましたが、品質の安定性やコスト上の問題が克服できず、最終的に紙サック入りの企画を決定するまで、半年以上を要しました。
その後、多湿な気候から製品の品質劣化を防ぐ工夫として、二重の紙サックを施した製品を80個または40個単位で缶に入れ、蓋をハンダ付けで密閉。「涼しい処に貯えておくこと」などの取り扱い上の注意書を貼り付けた商品が発売されました。

やがて、1914年東京・上野公園で開催された大正博覧会の特設売り場で初めて、ポケットサイズの紙サック入りキャラメル(20粒入り)10銭を「土産用」として販売したところ、爆発的な人気を呼び、この日が「黄色い箱に入っている森永ミルクキャラメル」の輝かしい誕生日となりました。

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