第二話(1909年〜1914年)
しかし、「携帯用容器入りキャラメル」はキャラメルの飛躍的普及の決め手であるとの考えから、ブリキ印刷缶に変わる新たな容器の工夫が進められました。当初は紙箱入りの案が検討され、材質、様式などさまざまな研究が行われましたが、品質の安定性やコスト上の問題が克服できず、最終的に紙サック入りの企画を決定するまで、半年以上を要しました。 その後、多湿な気候から製品の品質劣化を防ぐ工夫として、二重の紙サックを施した製品を80個または40個単位で缶に入れ、蓋をハンダ付けで密閉。「涼しい処に貯えておくこと」などの取り扱い上の注意書を貼り付けた商品が発売されました。 |
||
|