生産技術
生産技術への想い
森永製菓は、日本の西洋菓子のパイオニアとして、1918年に日本で初めてカカオ豆から一貫製造によるチョコレートの製造開始、1954年には日本で初めてのビスケットバンドオーブンの導入など、生産技術にも常に革新をもたらしてきました。また、1904年に業界に先駆けて製造現場の衛生管理向上のために制服を制定するなど、創業時から「安全・安心」にもこだわり続けてきました。
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1918年
森永ミルクチョコレート発売時の広告 -
1954年
ビスケットバンドオーブン導入
現在も、高品質な商品を常に高水準に効率的に製造し、お客様にご提供することを目指して、本社生産技術部門と各製造拠点が新技術の開発と向上に日々挑戦しています。
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高崎森永株式会社
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コントローラー室
世界に広がる製造拠点
森永製菓グループの製造拠点は、国内に森永製菓4工場とグループ会社4社、海外では台湾・中国・米国にグループ会社3社があります。
国内生産工場で食品安全マネジメントシステムFSSC22000またはJFS-B規格の認証を取得しています。
海外では、FSSC22000またはSQF Codes Edition 9※を取得しています。このように、全製造拠点で品質保証レベルの向上と商品の安全管理体制の強化を行なっています。
FSSC22000認証:鶴見工場、中京工場、小山工場、三島工場、高崎森永(株)、森永エンゼルデザート(株)、森永デザート(株)、台湾森永製菓股份有限公司、森永食品(浙江)有限公司
JFSーB規格認証:(株)アントステラ
SQF Codes Edition 9認証:
Morinaga America Foods, Inc.
※SQF:Safe Quality Food(安全で高品質な食品)の略。食品の安全と品質を確保するために、HACCPに基づく食品安全管理システムと品質管理システムを組み合わせた国際認証規格。
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森永食品(浙江)有限公司(中国)
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Morinaga America Foods, Inc.(米国)
製造機能の構造改革
森永製菓グループは、優れた品質と安全・安心の確保を最優先に商品を作り続けてきました。2030ビジョンの実現に向け、食品メーカーとして築き上げた安全・安心で効率的な生産体制を次世代に向けてさらに進化させていきます。その取り組みの一つがスマートファクトリー化です。創業から培ってきた技術を製造設備のデジタルデータと融合させ、安定稼働および生産効率の向上を実現します。一例としては、製造設備にIoT・AI技術を導入し、稼働状況をリアルタイムに見える化することで、製造部門と間接部門の連携スピードを速めます。さらに設備上の問題を早期に発見して長時間停止を未然に防ぎ、生産ロスの低減を実現します。スマートファクトリー化は、高崎森永第3工場から導入し、その他の国内外の工場に順次展開します。
スマートファクトリー化の全体像
高崎森永株式会社 第3工場
森永製菓グループでは、生産体制の見直しを進めており、主力工場を中心に生産効率の高い製造ラインの導入を進めています。高崎森永第3工場は、生産効率およびエネルギー効率の高い設備を導入した最新工場で、スマートファクトリー化も推進しています。2020年度にチョコレート、2021年度に冷菓の生産を開始しました。
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高崎森永第3工場
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同工場のコントローラー室