すこやかに
お菓子は、心やからだの栄養です。
子どもたちは、お菓子を食べる時間を楽しみにしています。
お菓子の魅力を活用して、おやつを上手に食べる工夫などをご紹介します。
おやつと健康
おやつの役割のひとつに、「栄養補給」があります。特に育ち盛り、伸び盛りの子どもたちは消化器官が未発達なため、3度の食事だけではすこやかに成長するために必要な栄養や、活発な運動に必要なエネルギーが充分に摂取できません。1日に必要な食事量の1〜2割(150〜300kcal)をおやつでとることが望ましいのです。
適度におやつを食べ、健康に過ごすための習慣作りを紹介いたします。
おやつを楽しむために
「おやつ」の語源は、江戸時代に八つ刻(現在の午後2時頃)に摂った間食からと言われています。おやつとしてお菓子を与える回数も、午前1回、午後1回と、ある程度の決まりをつくっておくとよいでしょう。お菓子の魅力を上手に利用して、菓子育することでお子様の成長にも繋がります。
砂糖のはなし
甘味の代表である砂糖は、ブドウ糖と果糖が1つずつつながっている二糖類と言われる炭水化物です。ごはんやパンの主成分であるでんぷんも炭水化物ですが、でんぷんはブドウ糖がたくさんつながっているので多糖類と言われます。砂糖は体内ですぐに分解され、エネルギーとして利用されます。でんぷんも最終的にはブドウ糖になりますが、体内の消化酵素で分解される時間がかかるため、エネルギーとして利用されるまでには数時間かかります。
砂糖は疲労回復の特効薬
私たちが“疲れた”と感じるのは、血糖値が著しく下がったときです。疲れを取るには、下がった血糖値を正常に戻さなければなりません。砂糖を使った甘いお菓子や飲み物などは吸収が速く、食べてから数分で血糖値が上がるので、砂糖は“疲労回復の特効薬”と言えます。
勉強中の集中力アップにも効果大
ところで勉強や仕事をずっと続けていると、集中力が低下したり、イライラすることはありませんか?これは脳が疲れた証拠です。このようなときは、脳のエネルギー源であるブドウ糖を含んでいる砂糖を積極的に摂りましょう。脳に素早くエネルギーを送ることができます。勉強やデスクワークのティーブレイクにお菓子は欠かせませんね。
砂糖以外のいろいろな甘味原料
この他にも「甘味」の成分として、単糖類が3〜10個結合したオリゴ糖(少糖類)や、糖を還元して作る糖アルコールなど、さまざまなものがあります。すっきりした甘さ、加工のしやすさ、ローカロリーなど、商品特性に合わせていろいろな種類の原料が使われています。
糖業協会