2017年~2018年
実施地域であるロス・リオス県は山岳部に位置し、ベンターナス活動地域は国内でも特に災害に脆弱な地域のひとつであり、2016年4月の大地震発生後に続く余震、その他の自然の脅威にさらされています。政府は予算や人材不足により、この地域での防災活動を実施することが困難な状況にあります。
対象地域内の小中学校(フランシスコ・アギーレ・アバッド小・中学校、トレス・デ・ノビエンブレ小学校、シエテ・デ・フェブレロ小・中学校)は、避難経路の確保や窓ガラスの飛散防止策が未整備です。
このような状況を改善するために、地域の防災能力の強化と、子どもたちが安心して過ごせる学習環境の整備を予定しています。
このプロジェクトの実施を通じてロス・リオス県のカカオ生産地の3コミュニティにおいて、対象の小・中学校 3校の防災環境を整備し、教師を含む学校関係者24人、児童・生徒764人とその家族360人の防災能力強化を図ることにより、子どもたちが安全な環境で学習を継続できることを目指します。
このプロジェクトは、住民参加型です。地域の人々は計画立案から、実施、進捗管理、評価などプロジェクトのすべての段階に関わり、プロジェクトを中心となって進める役割を担います。地域の人々が計画段階から参加することによって、プロジェクトが自分達のものであるという意識が強まり、プロジェクト完了後も地域の人々によって学校が効果的に運営され、プロジェクトによる成果が継続していく体制が出来上がります。
また、プロジェクト実施中、プラン・インターナショナルはプロジェクトを管理運営するために必要なノウハウ習得や、保健・医療・教育などの専門的能力向上のトレーニングを、地域の人々に対して行います。