(2017年~2018年)
プロジェクトは2017年4月に開始し、
2018年3月に活動を無事完了しました。
2017年6月から「私たちにとっての災害リスクを知る」というテーマから始まる「災害リスク管理のはじめの一歩」(教育省発行の学校における災害リスク管理の手引き)を用いて、教師、保護者や対象地域の大人の住民を対象に、トレーニングを実施しました。また、7月末と8月末には保護者や大人の住民向けに追加のワークショップを実施。
このトレーニングを受けた教師たちは、学んだことを活かして児童たちに災害リスク管理について教えました。
2017年8月から9月、各コミュニティでプロジェクトの進捗を確認・振り返るミーティングを実施し、合計200人(男性16人、女性184人)が参加しました。
2017年8月から9月、対象3コミュニティで働く教師を対象に、防災に関するワークショップを実施し、各回計25人(女性21人、男性4人)が参加しました。
2017年6月、対象校各校において、電気設備やトイレ、窓や扉などの小規模な改修や修繕が必要な箇所を特定し、必要度に応じて優先順位をつけました。
8月初旬に、各コミュニティで小規模修繕用の活動資金管理担当者を選出し、担当者となった計9人(女性7人、男性2人)は、プロジェクト資金の管理についてトレーニングを受けました。
9月には各コミュニティの活動資金管理担当とともに、学校の小規模修繕に購入しなければならない資材や工具等を選定。10月から各コミュニティで対象校における小規模改修・修繕活動を開始し、12月中に無事活動を完了しました!
2017年11月、トレス・デ・ノビエンブレ小学校に緊急時の避難所看板を設置し、対象3校に災害予測地図を配布。12月には各対象校で計25人の教師が防災計画立案ワークショップに参加して防災計画を完成させました。
また2017年12月から2018年1月には、各対象校で屋内での避難訓練を実施。その後、各対象校で地震、火災、爆弾などの脅威を想定した屋外での避難訓練を実施し、訓練には消防局、教育局、住民の代表者たちも出席しました。
ロス・リオス県のリスク管理事務局の協力を得ながら、各コミュニティで危機管理委員会を設立しました。
災害リスク管理トレーニングを通じて、対象3コミュニティの教師や保護者、子どもたちの防災能力が強化されました。
各コミュニティで危機管理委員会が設立され、防災計画が立案されました。
対象コミュニティにある3校の設備が、防災の観点から小規模修繕・改修され、教師と児童・生徒たちはより安全な学習環境のもとで安心して学べるようになりました。
災害リスク管理について先生と一緒に活動できて、とてもよかったです。緊急時にどうすべきかを学びました。今では、校内のどこに集合場所があるか知っています。自分を大切にすること、子どもの保護、地震発生時に何をすべきかなど、重要なことを話し合いました。子どもたちは平等で、同じ権利を持っていると学びました。今では学校はより安全になりました。
ジョルディ/11歳
避難訓練に参加するのが大好きです。どのように友だちと教室を出て校内の集合場所に行くべきか、わかるからです。
ガビー/12歳
教師として、学校内外にある脅威を特定することと、子どもたちに何かが起こったときの接し方を学びました。今は、何かが起きたときに対応できるチームが学校にいるので、より安心です。
ヌリ/44歳 教師
保護者の一人として、安全な地域と危険な地域を認識する方法を学びました。トレーニングでは、日常生活でも活用できるような知識も得ました。このプロジェクトのおかげで、この地域で発生する災害についてたくさん理解することができました。母親、教師、子どもたちだけでなく、学校も災害への準備が整っているということはとても重要です。
母親、29歳
私たちのコミュニティに対する今回のご支援に感謝しています。子どもたちは、より安全に学校で過ごせるようになりました。私たち親は、子どもたちがどのような危険に晒されるかを特定する方法を学びました。
セサル/45歳 父親