(2009年~2010年)
2010年3月にプロジェクト全体が無事に完了!
2009年7月、すべての建設工事が完了しました。
ソーン小学校2教室の建設は順調に進み、2009年7月に完成!9月には引渡し式を行いました。
これによりソーン小学校・トゥガス小学校・カサバハン小学校・バクラヤン小学校・ブルゴス村保育所の、すべての建設工事が完了しました。
子どもたちや地域の人々の間で、各学校で必要な備品や教材について話し合い、その結果に基づいてそれぞれの学校へ備品や教材を支給しました。
さらに、子どもたちが全国学力試験の合格レベルに到達することを目標に、参考図書や百科事典60セットを各校に追加支給。購入した図書類を収納するキャビネットと本棚、教師用のテーブルも支給しました。
これにより、教師や子どもたちが、適切な管理のもとで図書を自由に閲覧できるようになりました。子どもたちの学習意欲も高まっています。
2009年11月〜12月にかけて、ダラム町の村の保育士50人に対する乳幼児保育に関するトレーニングと、保育所の運用・活用についてのトレーニングを行いました。
同じく11月、教師112人を対象に数学トレーニングを、教師159人を対象に国語(フィリピノ語)のトレーニングを行いました。日常的にフィリピノ語が使用されていないこの地区でも、今後は円滑にフィリピノ語の授業が行われることになりそうです。
また、小学校教師53人・中学校教師40人を対象として、子どもの立場を尊重した授業や学校運営のトレーニングも行いました。このトレーニングでは、適切な教育環境を作る、親や地域住民の果たすべき役割についての理解も深めました。
このプロジェクトにまつわるすべての支援活動は、2010年3月、無事に完了しました。子どもたちや親、教師たちは、学習環境が格段に整備されたことを心から喜び、深く感謝しています。
ソーン小学校、トゥガス小学校、カサバハン小学校、バクラヤン小学校各校の児童約1,000人が、設備の整った安全で快適な環境で教育を受けられるようになり、勉強への関心も高まりました。
教師たちが効果的な教授法を学んだため、授業内容や質の改善がみられます。保育所でも、適切な乳幼児教育を受けられるようにもなりました。こうした環境整備により、今後は各村の子どもたちの初等教育就学率が上がると予想されます。
子どもたちや地域の人々、学校関係者、自治体の各担当者らプロジェクトに関わるすべての人々が、役割に応じて協力し合いながら、積極的にプロジェクトに参加しました。その結果、地域の人々自身の責任で、プロジェクトの成果を継続させる体制が整いました。
新しい教室のおかげで多くの子どもたちが進んで学校に通うようになりました。2009年度に中途退学する子どもは一人もなく、出席率も99%でした。日本のたくさんのお友達と森永製菓に心より感謝申し上げます。
セシリア・A・アルガ校長先生/バクラヤン小学校
新しい教室で勉強できるようになり、学校に行くのが楽しみになりました。整理整頓をこころがけ、きれいに利用していきたいです。
アマンダちゃん4年生/ソーン小学校
新しい教室の壁には呼吸器官や消化器官などの体の仕組みが描いてあります。先生は親しみやすく、勉強しやすい環境です。ありがとうございました!
ロメルちゃん6年生/バクラヤン小学校
私の子どもは1年生の女の子で、新しくなる前の学校には泳ぐために行っていて、授業には出席していませんでした。今では喜んで学校に通うようになりました。私は学校の周囲をきれいにして、学校環境を整え続けたいと思います。
アヴェリナ・トゥガノさん/ソーン小学校に通う児童の母親
絵がきれいな聖書のお話を読んでいます。とてもよくわかり楽しいです。
アルヴィンちゃん2年生/ソーン小学校
アルファベットのパズルや、木のブロック、いろいろな物語の本などの教材が、より多くの子どもたちの通学を促しています。
ロセル・アロロさん/ブルゴス村保育所に通う園児の母親