INTERVIEW もう一人の笑顔に会いに〜ガーナへの訪問〜 INTERVIEW もう一人の笑顔に会いに〜ガーナへの訪問〜

マイパーパスとつながる1チョコ for 1スマイルの取り組みについて マイパーパスとつながる1チョコ for 1スマイルの取り組みについて
ガーナ視察メンバー
子どもたちの笑顔と未来に
愛情を注ぐマーケター
植竹 麻衣子

世界の子どもたちを取り巻く社会課題に対して関心が強まり、
                            自身のパーパスをつくるきっかけに。 世界の子どもたちを取り巻く社会課題に対して関心が強まり、
                            自身のパーパスをつくるきっかけに。

セールス時代は1チョコ for 1スマイル特別期間にチョコレート商品を店頭展開につなげる営業提案を行っていました。出産を機に世界の子どもたちを取り巻く社会課題に対して関心が強まり、「貧困をなくし、全ての子どもたちがワクワクできる社会を作る」という私自身のパーパスを持つようになりました。
1チョコ for 1スマイルの担当になってからは、お客様も当社の社員も、まずはカカオの課題と子どもたちの笑顔に実感をもつことが課題解決へ向けた一歩と考え、そのための限定商品の発売や企画を15周年プロジェクトとして実施しました。

植竹 麻衣子

社会貢献活動の一環として始まった1チョコ for 1スマイル。日本のお客様だけでなく、カカオの国の子どもたちも笑顔に。 社会貢献活動の一環として始まった1チョコ for 1スマイル。日本のお客様だけでなく、カカオの国の子どもたちも笑顔に。

1チョコ for 1スマイルは2008年から始まりました。チョコレートの売上の一部を使ってプランジャパン様、ACE様を通じて、ガーナをはじめとする「カカオの国の子どもたち」の教育支援などを行って、笑顔を未来につなげるプロジェクトです。
当時のマーケティング部の一人の社員が、カカオ生産国が抱える課題を知り、何かできないかと考えたことから生まれた企画です。その頃はまだSDGsという言葉はなく、当社の社会貢献活動の一環として、森永チョコレート発売90周年を機として始まりました。年間を通して行う寄付に加え、特別期間ではダースやカレ・ド・ショコラなど対象商品1個につき1円が寄付されるキャンペーンを毎年度実施しています。2022年度までの累計支援実績は2億9千万円以上に達し、およそ1万7千人の子どもたちへ支援を行ってきました。
これまでに限定商品も複数発売しています。2014年には、日本のナショナルブランドメーカー初となる国際フェアトレード認証チョコレート「森永チョコレート<1チョコ for 1スマイル>」を発売しました。ACE様を通じて支援したガーナ・アシャンティ州の村で収穫されたカカオ豆のカカオマス100%を使ってつくられたチョコレートです。
2023年には、1チョコ for 1スマイル15周年限定商品として、「1チョコ for 1スマイル<ベイクドチョコ>」を発売しました。こちらは私が企画した商品でとても思い入れがあります。自国でカカオが生産されているにも関わらず、チョコレートを食べる機会がほとんどないカカオの国の子どもたちに、暑くても溶けない当社のベイクド技術を使った本商品を贈りました。同時にカカオの国の子どもたちと日本のお客様がメッセージ交換をするキャンペーンも実施し、相互理解と笑顔をつなぐ企画となりました。子どもたちからのかわいい笑顔とメッセージは今もHPに掲載されているのでぜひ見て下さい。
https://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/2023valentine/

植竹 麻衣子

カカオ産業が抱えるサステナビリティ課題に挑むことは、チョコレートを愛するすべての人々の幸せにもつながる。 カカオ産業が抱えるサステナビリティ課題に挑むことは、チョコレートを愛するすべての人々の幸せにもつながる。

チョコレートの原料「カカオ」が作られる赤道近くの国々では、森林伐採や農家の貧困、児童労働など、様々な社会課題を抱えています。農家では親が経済的に困難な状態にあるため子どもが働かざるを得ない、などの問題もあります。背景は様々ですが、このまま放置していると、いつかカカオ産業が成り立たなくなる時が来るかもしれません。
私たちは、チョコレートを食べる人も、カカオ生産国の子どもたちも、みんなの笑顔を未来につなぎたいという想いで、1チョコ for 1スマイルの活動を続けてきました。児童労働の予防、子どもの保護、就学支援、学校教室の建設など、NGOを通じて、様々なサポートをしています。2008年以来継続してきたこの取り組みによって、高校や大学に進学できるようになった子どももいます。
1チョコ for 1スマイルの特長は、単に利益の一部を寄付するのではなく、チョコレートの売上1個につき1円を寄付するという、あえてお客様参加型の企画にしていることです。それはカカオのサステナビリティ課題について、お客様にも知っていただき、共に取り組んでいくことを重要視しているからです。
私自身、小学生の子どもが二人います。ACE様の書籍である「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」を読んで、自分の子と同じ年齢の子どもたちが児童労働に従事している現実に触れ、子どもの権利の重要性に改めて気づきました。児童労働はケガや命の危険を伴うだけではなく、子どもとして過ごす貴重な時間を奪い、その先の人生にも影響を及ぼすものです。児童労働は決してあってはならないことだと思います。
当社がカカオ生産国の児童労働や教育の課題解決に取り組むことは、カカオ生産国やカカオ農家の持続的な発展、当社チョコレート事業の持続可能性向上につながるとともに、当社で働く社員の働きがい向上や、さらにはチョコレートを愛する全ての人々の幸せにもつながっています。

植竹 麻衣子

カカオ生産国の今を体感し、考え、伝えるきっかけに。そして、何よりもガーナの子どもたちのスマイルに会えることを楽しみに。 カカオ生産国の今を体感し、考え、伝えるきっかけに。そして、何よりもガーナの子どもたちのスマイルに会えることを楽しみに。

チョコレートは、食べる人を自然に笑顔にする力を持っていると思います。消費する国だけでなく生産国にも笑顔が連鎖する1チョコ for 1スマイル の取り組みが、チョコレートに関わる全ての人にとってカカオ産業の理解や視野を広げるきっかけになり、子どもたちの未来につながる一助になればいいと思っています。
今回のガーナ訪問でカカオ生産国の今を体感することで、これから先1チョコ for 1スマイルを通して当社がそして私が何を目指していくべきかを考えみなさんに伝えるきっかけにしたいと思います。
そして何よりもガーナの子どもたちのスマイルに会えるのを楽しみにしています。

植竹 麻衣子

※掲載内容は、取材当時のものです。

植竹 麻衣子

マイパーパスとつながる
1チョコ for 1スマイルの取り組みについて

子どもたちの笑顔と未来に愛情を注ぐマーケター
植竹 麻衣子

菓子マーケティング部チョコレートカテゴリーブランドマネジャー。2004年入社。主に営業部経験を経て、22年から現職でチョコレートブランドの戦略立案から商品開発までマーケティング業務全般を行っています。

公開予定コンテンツ

  • REPORT01ガーナのカカオ産業を知る

    ガーナのカカオ農園を訪問。収穫や乾燥の作業を体験することで、カカオ農業の実態に触れる

  • REPORT02ガーナの子どもたちの笑顔に触れる

    現地支援先の学校や施設を訪問。子どもたちと教育の現場を共にし、ガーナでも溶けないチョコレートをプレゼント

  • REPORT03ガーナの人々と共に未来を考える

    支援地の教育を支える教師や大人から児童労働の実態や現状をヒアリング。公的機関に実情を届け、課題を共有

  • OTHERロードムービーも公開予定

NEXT 2024年2⽉ごろ公開予定
※諸事情により予告なくサイトの内容および公開時期が変更になる場合がございます。
ガーナの子どもたち
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