支援活動報告

エクアドル共和国

人口
1,549万人
5歳未満児死亡率
23人 / 1,000人
小学校就学率
99%
1人当り国民総所得(GNI)
5,190米ドル
  • (ユニセフ世界子供白書2014より)

2014年~2015年

支援パートナー
プラン・インターナショナル

プロジェクトの背景

同県の子ども達の就学率では、4歳以上の子どもが84%、5~14歳の子どもが92.5%。しかし、15~17歳の就学率は68.7%と低い割合にとどまっています。理由は2点。

スペース不足

近年の義務教育制度の制定による、学校のスペース不足。教育を受ける子どもたちが増えた一方で、すべての子ども達を受け入れるだけの十分なスペース確保が困難です。

学校設備の不衛生状態

校舎やトイレなどの学校施設の老朽化による、不衛生状態が進んでいること。しかし、保護者・自治体はその費用を捻出するだけの余裕はありません。

プロジェクトの概要

ウルダネタ郡、ベンターナス郡、モンタルボ郡の小学校4校・中学校1校における教室やトイレの建設・修繕を行うことにより、学習環境・衛生環境の改善を行っていきます。また、合わせて衛生トレーニングも行っていきます。

校舎の建設

オクタビオ・ゲラルド・イカサ小学校(ピフジョ/児童272人・教師9人)

教室の修繕

アンバト小学校(バランコ・コロラド/児童50人・教師2人)

トイレの建設

オクタビオ・ゲラルド・イカサ小学校(上記に同じ)
ラ・インダストリア国立前期中学校(ラ・インダストリア/生徒71人・教師9人)
マルコ・ベネタソ小学校(サン・アントニオ/児童28人・教師2人)
カルロス・アロヨ・デル・リオ小学校(レチュガルト・アルト/児童69人・教師3人)

水と衛生に関するトレーニング

全コミュニティで実施。正しい衛生知識と設備の維持・管理方法の習得を促進します。また、ポスターの掲示や、ラジオのスポット広告を通じた衛生知識の普及活動により、地域全体の衛生環境の改善と健康増進を図ります。

このプロジェクトの実施により、子どもたち約490人と教師約25人が、よりよい環境で授業を行えるようになります。長期的には、子どもたちが十分な知識を得て成長することにより、地域全体が貧困から脱却していくことに貢献します。また、約200世帯の衛生環境を整えることにより、子どもたちの健康状態の改善が見込まれます。

このプロジェクトは、住民参加型です。地域の人々は計画立案から、実施、進捗管理、評価などプロジェクトのすべての段階に関わり、プロジェクトを中心となって進める役割を担います。地域の人々が計画段階から参加することによって、プロジェクトが自分達のものであるという意識が強まり、プロジェクト完了後も地域の人々によって学校が効果的に運営され、プロジェクトによる成果が継続していく体制が出来上がります。
また、プロジェクト実施中、プラン・インターナショナルはプロジェクトを管理運営するために必要なノウハウ習得や、保健・医療・教育などの専門的能力向上のトレーニングを、地域の人々に対して行います。

  • ※プロジェクト開始時の計画内容です。