(2014年~2015年)
2015年4月、追加の活動を含め、すべてのプロジェクトが無事完了しました。
予定していた5つのコミュニティにおいて、2015年3月までにトイレの建設が完了。水と衛生に関するトレーニングも実施しました。また、対象地域の住民の努力や協力により支出を削減することができ、更にもう1コミュニティのトイレ建設プロジェクトを追加。最終的に6コミュニティの環境改善を実施することができました。
10代の子どもたちや父親母親たちもトレーニングに積極的に参加。5コミュニティで計648人の安全な飲料水、公衆衛生、緊急事態における衛生習慣の実践などについて学びました。学んだことを元に、女の子14人、男の子13人がワークショップに参加し、ラジオ放送用の水と衛生に関するメッセージを作成。地方ラジオ局3局でメッセージを放送し、より多くの人々に水資源や環境保護の重要性について意識啓発。約10万世帯に、水と衛生に関するメッセージを届けました。
小学校の教室が新設・修繕されただけでなく、追加活動によって教室に電気が通るようになった学校もあり、各校に通う子どもたちは安全で快適な環境で授業を受けられるようになりました。また、トイレの新築により、各校の子どもは用を足すために家に帰ったり、屋外排泄せずに済むようになりました。このように学習環境が大きく改善されたことで、子どもの学力の向上だけでなく、保護者が子どもをより積極的に学校に通わせることも期待できるようになりました。
プロジェクトは、子どもたちを含むコミュニティ住民、学校関係者、郡教育局職員など全ての人々が良好な協力関係を築き、うまく役割分担をしながら積極的に参加しました。
そうした住民たちの努力や工夫により、プロジェクト予算内で対象校を1校増やすほか、当初の対象校において追加活動を行うことができ、子どもたちの学習環境の改善に大いに貢献。このような過程を経て、地域の人々自身が責任を持って、プロジェクトによる成果を継続させていく体制が整いました。
トイレがとてもきれいになっただけでなく、女性用、男性用、障がい者用に分かれていてうれしいです。
ホスティン/8歳 対象校児童
新設トイレのおかげで、子どもたちが衛生習慣を実践し、病気を予防できるようになりました。
ソイラ・ヴィジェガス/47歳 母親 ピフジョコミュニティ
この地域で最もきれいな学校のひとつになり、本当に感謝しています。都市部の学校と同じくらい整備されていると思います。
アデラ・アレクサンドラ・オルヴェラ/44歳 オクタビオ・ゲラルド・イカサ小学校校長