(2009年~現在)
2012年、地域全体でプロジェクトが進みました!
アシャンティ州アチュマ・ンプニュア郡のB村、C村、D村の3つの村とその周辺で開始したプロジェクト。各村では、住民集会やミーティングを行い、子どもや女性を含む多くの住民が参加しました。
4月には、カカオ農家の人たちから参加者を募って、相互扶助グループを作りました。貯蓄をしているメンバーを対象とする小規模融資制度を設け、子どもの学用品購入や高校進学資金などに役立てています。
子ども保護委員会(CCPC)が、子どもを危険な労働から守り、子どもたちの就学をサポートする活動を行いました。その結果、B村では12年10月までに次のような成果がありました。
子どもたちに学用品を支給
10代で妊娠した若い母親の家庭は、経済的に厳しいことも多く、子どもたちが学校に行けないことも珍しくありません。プロジェクトでは、こうした家庭の子どもたちが学校へ行けるよう、随時親と相談しながら無償で学用品のセットを支給しています。
PTAと学校運営委員会の合同ミーティング
C村では、小学校の教室が足りず、2クラスが屋外で授業を行っています。そこで、2012年10月には、PTAと学校運営委員会合同ミーティングを行い、自分たちで追加の教室を作ることになりました。
カカオ農家の農業技術向上を支援
子どもの教育や生活の改善には、経済状況の向上も必要です。プロジェクトでは、ファーマー・ビジネス・スクールを通じて、カカオ農家の人たちに、農業技術を向上させるトレーニングを実施しています。2012年10月、C村でのトレーニングに出席した16名は、肥料に関する知識や、改良品種や疫病の知識を学び、疫病の対処法などのスキルを身につけました。今後は、自分の農園で実践するとともに、近所の農家の人たちにも学んだ技術を伝えてもらって、地域全体の技術レベル向上を目指します。
学用品のサポートを受ける前は、週に5日、カカオ畑で働いていました。 私が学校に行くようになって、家族も勉強が大切だと考えるようになりました。
バルキス・イサ/11歳
学用品サポートのおかげで学校に行けるようになりました。学校はとても楽しいです。
ベネサ・アビア/11歳、エドワード・オウス/7歳
学用品を支給されたので、10キロ以上離れた学校へ行けるようになりました。雨が降ると通学路にある小川が氾濫して大変ですが、学校が楽しいので、がんばって通っています。
アマ・ダニエル/13歳