地球環境の保全
「環境の健康」の実現に向け、人々の取り巻く社会そのものが健康であることを目指し、重要事業活動を通じた環境負荷の最小化および中長期視点での環境保全活動に取り組みます。
- マテリアリティ
- 地球環境の保全
- マテリアリティに含まれる主な課題
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- 気候変動の緩和と適応
- プラスチック容器・包装の環境配慮と循環利用
- 持続可能な水資源の利用
- 自然資本・生物多様性の維持と保全
- 想定される機会とリスク
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- <機会>
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- ・効率的な製造・流通プロセスの開発による製造コストや輸送コストの低減
- ・温暖化によるゼリー飲料や冷菓商品の需要拡大
- ・外部連携によるイノベーション創出
- ・効率的な水資源の利用による製造コストの低減
- ・原材料調達や製造工場の操業安定化
- <リスク>
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- ・対応遅れによる原材料調達コストや開発コストの増加
- ・炭素税導入によるコスト負担の増加
- ・対応遅れによる社会的評価・企業価値の低下
- ・対応遅れによる操業リスクの拡大
- ・対応遅れによる中長期的な市場競争力・社会的評価の低下
- 2030年に向けた主なアクション
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- 気候変動問題への対応
- 容器・包装における環境配慮の推進
- 持続可能な水資源の利用推進
- 自然資本・生物多様性の維持と保全の推進
- SDGsとの対応
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基本的な考え方
気候変動問題やプラスチック廃棄物による環境汚染などの地球規模の環境課題は、当社グループの事業や業績に中長期的に影響を与える可能性があります。「環境の健康」の提供と当社グループの持続的成長に向けて、環境方針に基づき、適切かつ戦略的に環境保全活動への取り組みを加速します。
森永製菓グループ環境方針
森永製菓グループは、企業活動を通じて持続可能な循環型社会の形成を推進します。
また、環境マネジメントシステムの継続的改善を行い、企業活動のあらゆる面で環境に配慮した取り組みを行います。
- 1. 環境に関する法令、条例等の順守
- 国内外の環境に関わる法令や条例等を順守し、国際的な基準・規格等に対応します。
- 2. 製品に関わる全過程での環境負荷の低減
- 製品の企画・開発段階から生産・販売・廃棄に至るまでの全過程において、環境負荷を考慮し、その低減に努めます。
- 3. CO2等の温室効果ガス排出量の削減
- 省エネルギーの推進およびエネルギー使用量の見える化等、カーボンマネジメントを実施し、CO2等の温室効果ガス排出量を削減して、地球温暖化防止に努めます。
- 4. 省資源・廃棄物の削減およびリサイクルの促進
- 水資源および原材料等の有効利用に努め、廃棄物排出量の削減を図るとともに、リサイクルを推進します。
- 5. 環境汚染物質の管理および削減の促進
- 有害な化学物質等の環境汚染物質を適正に管理し、汚染防止と削減に努めます。
- 6. 生物多様性の保全および生態系の保護
- 生物多様性への理解を深め、生物多様性の維持・保全と生態系の保護に努めます。
(2018年5月改定)
推進体制・環境マネジメントシステム
森永製菓グループは、代表取締役社長を委員長とするESG委員会において、環境に関する重要方針および目標の審議・策定、進捗状況のレビューなどを行っています。また、生産統括部とサステナブル経営推進部のメンバーによる環境統合事務局を設置し、工場環境管理委員会などと情報交換を図り、環境マネジメントシステムの継続的改善と環境負荷低減、生産性向上への取り組みを推進しています。
当社グループでは、ISO14001を軸とした環境マネジメントシステムを構築しています。
1998年7月に森永製菓小山工場が日本の菓子業界で初めてISO14001の認証を取得し、その後、全工場および生産関係会社にて順次認証を取得しました。
2018年1月から「森永製菓グループ生産事業所」としてマルチサイト認証を取得しています。(森永製菓4工場、生産関係会社3社)
また、2022年4月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同し、TCFDコンソーシアムへ加入しました。今後、提言に沿った分析と検討を行い、情報開示をすすめていきます。詳細は、下記リンク「TCFD提言への取り組み」をご確認下さい。
マルチサイト方式によるISO14001認証を取得
従来は、各サイトが個別でISO14001:2004の認証を取得していましたが、新規格であるISO14001:2015への移行と同時に、各サイトを一つの組織として統合するマルチサイト方式により、本社環境統合事務局を含めた「森永製菓グループ生産事業所」として、2018年1月23日にマルチサイト認証を取得し、運用しています。